和光市デンタルオフィス
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2023年05月15日

歯周病って?知らずにいると恐ろしいことに・・・

こんにちは!

和光市デンタルオフィスです😊

 

みなさん、歯周病ですよと歯医者さんに言われたことはありますか?

正直、特に痛みもないし・・・とあまり深く考えていない方、多いのではないでしょうか?

歯周病というのは痛みなく進行してしまうのが特徴なので、気づいたら重症化していたという方が多い恐ろしい病気です。

本日はその歯周病について詳しく解説していきたいと思います。

 

【本当は恐ろしい!歯周病とは?】

 

和光市 歯医者 和光市デンタルオフィス 歯周病

気づきにくい歯周病

 

歯周病とは、歯周病の原因菌の感染によって引き起こされる病気で、歯茎の炎症による腫れから始まり、進行すると歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。

歯と歯肉の際の歯ブラシが行き届かないでいると、そこに何憶万個もの細菌が停滞し歯茎が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。

歯ブラシで出血する程度で痛みなどの症状は殆どありません。

さらに進行すると歯周組織の奥深くまで細菌が侵入し、膿がでたり歯が動揺してきて、最悪の場合、歯を抜かなければならなくなってしまいます。

 

【私は歯周病?】

いきなり歯医者さんに行くのは勇気が・・という方、簡単なセルフチェックをしてみましょう。

 

①お口の中全体

◇口臭が気になる。または指摘された。

◇朝起きたときに、口の中のネバつきがきになる

◇歯みがきした後にゆすぐと血が混じている。

 

②歯茎の状態

◇歯茎が赤く腫れている

◇歯茎が年々下がっている気がする

◇歯茎を押すと血や膿が出る

 

③歯の状態

◇歯と歯の間にものがつまる

◇ものを噛んだりすると違和感があり、歯が浮いたような気がする

◇歯並びが変わった気がする

◇歯が揺れている気がする

 

~結果~

 

《1~3個あてはまる方》

軽度歯周病の可能性があります。簡単な歯石取りで改善されるかもしれません

《4つ以上あてはまる方》

歯周病が中等度以上に進行している可能性 があります。早期に歯周病の治療を受けま しょう。

《チェックがない場合》

チェックがない場合でも気づかないうちに歯周病が進行することがあるため、歯科医院での定期検診はこまめに受けましょう。

 

【歯周病の原因】

 

みなさんの口腔内には、約1000種類近くもの細菌が何憶万個も住んでいます。

これらの細菌すべてが悪さをするわけではありません。

しかし、歯ブラシが十分にできていなかったり、砂糖が含まれた食べ物や飲み物をたくさん食べたり飲んだり、細菌がネバネバしたバイオフィルム作り出し、歯の表面にくっつきます。

これを歯垢、またはプラークと言い、強固に歯の表面に付着するため、強くうがいをしても全く落ちません。

このプラーク1㎎は約10億個の細菌の塊と言われ、虫歯や歯周病をひき起こします。その中でも歯周病をひき起こす細菌が多く存在していると言われています。

このプラークの中の細菌によって歯茎が炎症をひき起こし、進行すると歯茎の中まで入り込み、歯を支えている骨を溶かしていくので、結果的に歯を支えることが出来なくなり、歯を失う原因となります。

プラークはどんど成熟し、歯ブラシでは取りずらくなり、やがて歯石に変化し歯の表面に強固に付着します。

なのでどんどん細菌が増殖し、歯周病が進行してしまうのです。

また、歯周病の進行を進めてしまう要因は他にもたくさんあります。

 

◇糖尿病

◇喫煙

◇長い間薬を服用されている

◇1部歯がなく嚙み合わせに偏りがある

◇両親が歯周病だった

◇ストレスがある

◇被せ物や入れ歯が不適合

◇不規則な食生活

◇全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)

◇歯ぎしり、食いしばり

◇口呼吸の癖がある

◇免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態

 

1つでも当てはまる方は、歯周病になりやすく、また進行も早いため、早期に歯科医師に相談しましょう。

 

【歯周病はどのように進行するのか】

《健康的な歯茎の状態》
歯茎の色は薄いピンク色の歯肉。歯と歯の間の溝がほとんどなく、歯茎は引き締まっており弾力が見られる。
歯ブラシでは出血しない。
《歯肉炎の状態》
歯茎が発赤し、歯と歯の間の歯茎が丸く腫れあがっている。
歯ブラシによる出血があり、炎症を起こした歯茎に更に細菌が集まり悪化する。
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歯ブラシで出血

《歯周炎の状態》
歯茎が赤紫色に腫れあがっており、歯ブラシで出血・膿が出る。
歯周ポケットが深くなり、歯を支える骨が溶け、それに伴い歯茎も下がる。
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赤紫に腫れあがった歯茎

 

【歯周病の治療方法】

歯周病になってしまう原因は、歯の表面に付着したプラークであり、そのプラークしっかり除去しなければ、歯周病の進行を食い止めることは出来ません。

よって、根本の原因であるプラークや歯石を除去する『歯周基本治療』が必要になってきます。

この治療は、患者さん自身が行う『セルフケア(歯ブラシや補助用具によるケア)』と、歯科医院で行う専門的な『プロフェッショナル・ケア』の両方を確実に行うのが成功のカギです。

しかし、歯周病を悪化させる要因は前述したように、プラークだけでなく、喫煙・糖尿病など様々です。

なので、プロフェッショナルケアを中心に、歯周病の原因を一つずつ改善していくことが『歯周基本治療』なのです。

歯周基本治療は、軽度の段階でも、中等度から重症に進行している方にも共通する治療です。

歯肉炎・軽度歯周病~中等度歯周病なら歯茎の中に入り込んだプラークや歯石を取り除くSRPと呼ばれる治療で改善されますが、中等度~重度に進行した、歯周ポケットが深く、骨欠損も著しい場合は、歯周外科治療が必要になります。

 

【歯周基本治療】

 

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歯周基本治療

 

歯周病が軽度でも、重度でも、まず初めに取り組む治療が歯周基本治療です。

歯周病の原因であるプラークの除去、歯石の除去、歯根面の滑択化、歯の咬み合わせの正常化などです。

プラークの除去をプラークコントロールといい、基本的には、患者様のセルフケアによるものです。

もちろん、歯科医院で機械的に行うこともあります。

 

スケーリングは歯と歯茎の際にこびりついた歯石を除去することです。

ルートプレーニングは、歯の根の表面に歯石がついていたり、毒素や微生物を除去することを言います。

多くの場合SRP(スケーリング・ルートプレーニング)として同時に行われます。

 

また、歯周病が重度に近づくにつれて歯を支える骨は溶けますので、その分歯が動いてきます。

動いている歯でものを噛むと負担がかかり痛みにもつながる為、まず咬み合わせの調整を行います。

歯の動揺が強い場合は、歯を固定して動かないようにします。

 

基本治療により歯周組織が改善され、歯周ポケットや炎症が維持されれば、定期検診へ移行します。

 

【歯周外科治療】

 

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歯周外科治療

 

歯周基本治療で、歯周ポケットの深さや歯茎の炎症の改善が見られず、歯周ポケット内に細菌が残留している場合、外科的に歯茎を開き、歯周ポケットの深さを減少させる処置が必要になります。

また、失われた骨を再生させる再製療法を行う場合もあります。

こういった外科処置は症状にあった方法が適応されます。

外科処置を行い、歯周ポケットの深さや炎症が改善されれば、定期検診に移行します。

 

【歯周病の方の歯ブラシのポイント】

 

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大切なのはやっぱり歯ブラシ

 

①歯ブラシの毛先を生かして磨く

鏡を見ながら歯と歯茎の際に歯ブラシの毛先があたっているか確認しましょう。

動かし方としては、

・小さく小刻みに横に動かす

・縦にはじくようにかき出す

・くるくると円を描く様に動かす

このような動かし方が主流です。歯と歯茎を傷つけることなくプラークを落とすことができればいいです。

 

②優しい圧で磨く

力を入れすぎてガシガシ磨くと歯ブラシの毛先を生かすことが出来ずにプラークがきれいに落とせません。

また、歯や歯茎を痛めてしまい、歯がえぐれてしまったり、歯茎が下がってしまったりします。

毛先が軽く踊る程度の圧で磨きましょう。

 

 

 

いかがでしたか?

歯周病は、痛みなく進行していきますので、早期発見・早期治療・予防対策がとても重要になってきます。

定期的に歯医者さんに通い、健康的なお口を保ちましょう。