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2024年04月07日

矯正治療で親知らずは抜くべき?

親知らずの基礎知識

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親知らずの基礎知識 

親知らずとは?


「親知らず」は、歯科医学上で「第三大臼歯(だいさんだいきし)」とも呼ばれる歯の一つです。一般的には、上下の左右にそれぞれ一本ずつ、計四本存在します。

親知らずは通常、他の臼歯よりも後ろに位置し、普段は歯茎の中に埋没しています。しかし、一部の人々では、成長過程で十分なスペースが確保されず、親知らずが正常に生えることができない場合があります。このような状況では、親知らずが横向きや斜めに生えたり、他の歯に圧迫をかけたりすることがあります。

親知らずが正常に生えずに問題を引き起こすことがあるため、抜歯する必要が生じることがあります。

親知らずはなぜ抜歯が必要?


親知らずを抜く必要がある理由は、いくつかの要因によって異なりますが、一般的な理由は以下の通りです。

  1. 空間不足: 口の中に親知らずが生えるためのスペースが不足している場合、他の歯に圧迫をかけて歯並びや咬合に問題を引き起こす可能性があります。親知らずが他の歯に押しやすく、歯列が乱れることがあります。
  2. 歪んだ成長: 親知らずが横向きや斜めに生えることがあり、周囲の歯に影響を与えることがあります。これは、歯列の歪みや咬合の不良を引き起こす可能性があります。
  3. 炎症や感染: 親知らずが歯茎の中に埋没している場合、歯茎に炎症や感染を引き起こすことがあります。これにより、痛みや腫れ、口臭が生じることがあります。また、感染が進行すると、顎の骨にも影響を与え、より深刻な問題を引き起こす可能性があります。
  4. 困難なクリーニング: 親知らずは、口の奥の位置にあるため、ブラッシングやフロスでの清掃が難しい場合があります。このため、親知らず周囲の歯にむし歯や歯周病が発生しやすくなります。

これらの理由から、歯科医師は患者の個々の状況を考慮し、親知らずを抜くことが最善の選択である場合があると判断することがあります。ただし、すべての場合で親知らずを抜く必要があるわけではなく、抜歯が適切かどうかは患者の状況によって異なります。そのため、歯科医師との相談を通じて最適な治療プランを立てることが重要です。

矯正治療に抜歯は必要?


矯正治療において、親知らずの抜歯が必要かどうかは、患者の個々の状況に依存します。一般的には、親知らずが他の歯に影響を与える可能性がある場合には抜歯が推奨されることがありますが、必ずしも全ての矯正治療において親知らずの抜歯が必須であるわけではありません。

親知らずが矯正治療に影響を与える可能性が低い場合、親知らずの抜歯は必要ないとされることがあります。例えば、親知らずが生え方や位置に問題がなく、他の歯や咬合に影響を与えない場合は、矯正治療を行う上で特に問題はないかもしれません。

ただし、親知らずの位置や歯列の状態によっては、抜歯が必要な場合もあります。親知らずが他の歯に圧迫を与えている、歯列に影響を与えている、または咬合に問題を引き起こしている場合は、矯正治療の効果を最大限に引き出すために親知らずの抜歯が検討されることがあります。

結局のところ、親知らずの抜歯が必要かどうかは、患者の個々の状況や歯科医師の判断に依存します。そのため、矯正治療を検討している場合は、信頼できる歯科医師との相談を通じて最適な治療プランを検討することが重要です。

矯正治療と親知らず

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矯正治療と親知らず 

親知らず抜歯が必要なケース

矯正治療において親知らずの抜歯が必要なケースは、以下のような状況が考えられます。

  1. スペースの問題: 口の中に親知らずが生えるためのスペースが不足している場合、他の歯に圧迫をかけて歯並びや咬合に問題を引き起こす可能性があります。親知らずが他の歯に押しやすく、歯列が乱れることがあります。
  2. 歪んだ成長: 親知らずが横向きや斜めに生えることがあり、周囲の歯に影響を与えることがあります。これは、歯列の歪みや咬合の不良を引き起こす可能性があります。
  3. 炎症や感染: 親知らずが歯茎の中に埋没している場合、歯茎に炎症や感染を引き起こすことがあります。これにより、痛みや腫れ、口臭が生じることがあります。また、感染が進行すると、顎の骨にも影響を与え、より深刻な問題を引き起こす可能性があります。
  4. 咬合の問題: 親知らずの位置や生え方が咬合に影響を与える場合、矯正治療を行う際に親知らずを抜歯することがあります。これにより、咬合の調整がスムーズに行われ、治療の成功率が高まることが期待されます。

これらの状況に当てはまる場合、親知らずの抜歯が矯正治療の成功に向けて重要な一環となります。ただし、すべてのケースで親知らずの抜歯が必要とは限りません。そのため、患者の個々の状況を考慮し、歯科医師との相談を通じて最適な治療プランを立てることが重要です。

親知らず抜歯が必要じゃないケース


矯正治療において親知らずの抜歯が必要ないケースも存在します。以下は、親知らず抜歯が必要でない場合の一般的なケースです。

  1. スペースの問題がない場合: 親知らずが他の歯に影響を与える可能性が低い場合、口の中に十分なスペースがあり、他の歯の位置や咬合に問題がない場合は、親知らずの抜歯が必要ない場合があります。
  2. 正常な成長: 親知らずが正常に生えており、他の歯と適切な位置関係にある場合、抜歯が必要ない場合があります。親知らずが垂直に生え、周囲の歯に影響を与えない場合は、通常は抜歯の必要性が低いです。
  3. 歯列や咬合に影響を与えない場合: 親知らずの位置や生え方が歯列や咬合に影響を与えない場合、矯正治療を行う上で親知らずの抜歯が必要ないことがあります。他の歯の位置や咬合が適切であり、親知らずが周囲の組織に問題を引き起こしていない場合は、抜歯の必要性が低い場合があります。

親知らずの抜歯が必要かどうかは、患者の個々の状況によって異なります。そのため、歯科医師との相談を通じて最適な治療プランを立てることが重要です。

親知らずの抜歯をすることになったら

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親知らずの抜歯 

矯正治療終了前の親知らずを抜歯するタイミング

歯列矯正前の親知らずを抜歯するタイミングは、患者の個々の状況や歯科医師の判断によって異なりますが、一般的なタイミングは以下のような場合があります。

  1. 矯正治療計画の立案時: 歯科医師が患者の歯並びや咬合の状態を評価し、矯正治療の計画を立てる際に、親知らずの抜歯が必要かどうかを検討することがあります。この段階で親知らずが矯正治療に影響を与える可能性がある場合、抜歯のタイミングが決定されることがあります。
  2. 矯正治療開始前: 矯正治療が開始される前に、親知らずの抜歯が必要である場合があります。これにより、矯正治療をスムーズに進めることができ、治療の効果を最大限に引き出すことができます。
  3. 矯正治療中: 矯正治療中に、親知らずが問題を引き起こす場合があるため、治療途中で抜歯することが必要になることがあります。歯科医師が治療の進行状況を定期的に評価し、必要に応じて親知らずの抜歯を決定することがあります。

親知らずの抜歯のタイミングは、患者の状況や治療計画によって異なります。そのため、歯科医師との相談を通じて最適なタイミングを決定することが重要です。

矯正治療終了後に親知らずを抜歯する場合

矯正治療後に親知らずを抜く場合もあります。以下はそのようなケースの一般的な例です。

  1. 後退歯(リレイプス): 矯正治療後、歯が元の位置に戻る可能性があります。この場合、歯が後退する原因の一つとして親知らずの圧迫が考えられます。矯正治療後に親知らずを抜歯することで、歯の安定性を高め、後退を防ぐことができる場合があります。
  2. 歯の移動による問題: 矯正治療後、親知らずが他の歯に影響を与えたり、歯の位置を変えたりすることがあります。これにより、咬合の不良や歯並びの不安定さが生じる場合があります。このような場合、親知らずを抜歯することで問題を解決することができる場合があります。
  3. 再発性の歯周疾患: 矯正治療後、歯並びが改善されたとしても、歯周疾患の再発が起こる可能性があります。親知らずが歯周ポケットの深さや歯ぐきの状態に影響を与える場合があり、再発性の歯周疾患のリスクを減らすために親知らずを抜歯することが検討されることがあります。

これらの場合、矯正治療後に親知らずを抜歯することで、歯の安定性や全体の治療結果の持続性を確保することができる場合があります。しかし、必ずしも全ての矯正治療後に親知らずを抜歯する必要はなく、患者の個々の状況に応じて治療計画が立てられます。そのため、歯科医師との相談を通じて最適な治療プランを検討することが重要です。

親知らずを抜歯するリスクは?


親知らずを抜歯することには、いくつかのデメリットや不利な点が存在します。以下にいくつか挙げてみます。

  1. 手術的なリスク: 親知らずの抜歯は手術的な処置であり、手術に伴うリスクがあります。手術中の出血や感染のリスク、周囲組織(歯茎、顎骨)の損傷などが挙げられます。
  2. 痛みや腫れ: 抜歯後には、口内に痛みや腫れが生じることがあります。これは手術部位の治癒過程に伴う一時的なものであり、適切な処置や薬物療法で管理される場合がありますが、快適さに影響を与えることがあります。
  3. 感染リスク: 抜歯後に感染が起こる可能性があります。手術部位の清潔さや適切なケアが不十分な場合に、感染が生じるリスクがあります。
  4. 歯周病リスク: 親知らずを抜歯することで、周囲の歯周組織に影響を与える可能性があります。これにより、歯周病のリスクが増加する場合があります。
  5. 神経損傷: 抜歯手術中に、顎の神経に損傷が生じる可能性があります。これにより、感覚異常やしびれが生じることがあります。
  6. 周囲組織への損傷: 抜歯手術中に、隣接する歯や歯茎に損傷が生じる可能性があります。特に親知らずが歪んでいる場合や、周囲の組織に炎症がある場合にこのリスクが高まります。

これらのデメリットは、抜歯の必要性や手術の難易度、患者の個々の状況によって異なります。歯科医師との事前の十分な相談が重要です。