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CASE・BLOG

2022年05月17日

CT撮影の重要性

以前のレントゲンのブログで説明をさせていただきましたが、

通常の「パノラマ(パントモ)」撮影では、

あらゆるものが重なって2Dで結果を確認することになりますから

病変が見辛くなり、

見落としがちになります。

例えば、

この写真。

 

赤丸の部分はこの画像では全く病変として見えてきていません。

ただ確実に病変はあり、

ある程度の経験を積んだ歯科医師であれば

この画像でも違和感を感じるものですが、

この程度であれば、見落とされているケースも多々あるでしょう。

実際、

この患者様は、

1ヶ月前に他院で「虫歯は何もないね」と言われたばかりでした。

 

それでは、この方のCT画像を確認していきましょう。

右上6番目の根の先に膿が溜まっていて骨が溶けています。

次に、前歯を見てみましょう。

これも、右上の2番目の根の先に膿が溜まっていて骨が溶けています。

左上5番目の先にかなり大きな膿が溜まっており、

その炎症所見は副鼻腔まで広がっています。

このまま放置すれば、

歯性上顎洞炎へと進み、

いわゆる「蓄膿症」という状態になります。

 

左上5番に関しては、

当院と提携する根管治療の専門医院へご紹介、

もしくは、

抜歯して補綴(入れ歯・ブリッジ・インプラント)

を検討しなければいけないほど

重症だったので

直ちに向き合う必要があります。

 

このような根の先に膿が溜まっている歯は

「根尖性歯周炎」といい、

歯の神経はすでに失われているか、もしくは内部で壊死が進んでいるため、

ご自身では無症状のことが多いです。

 

この方は、院長が違和感に気付き、

無料でCT撮影をお願いしたことで初めて発覚したこともあり、

不幸中の幸いでした。

 

いかがでしょうか??

CT画像ではかなり細かい部分までわかってくるんです。

 

歯の神経をとってしまった方は

CT撮影をしていかないと

病変の発生に全く気づけないまま

数年間放置してしまうこともありますので、

定期検診でクリーニングだけをしていくのではなく、

レントゲン撮影までしっかり行なっていくことを強くお勧めいたします。