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マウスピース矯正では治せない歯並びpart2
こんにちは!和光市デンタルオフィスです。
前回の記事では「マウスピース矯正では治せない、もしくは難しい歯並び」のお話をしました。今回はその続きとして、「マウスピース矯正が向かないケース part2」をご紹介していきます。
「せっかく矯正するならマウスピースで…」と考える方も多いですが、実際には歯並びや顎の状態によっては、マウスピースだけでは思うような結果が出ないこともあります。無理に進めてしまうと治療が長引いたり、仕上がりに満足できなかったりすることもあるんですね。
この記事では、舌の癖や骨格の影響が強い場合、過蓋咬合が著しい場合、そして顎の骨格に大きなズレがある場合について、できるだけわかりやすくお話していきます。ご自身やご家族が当てはまるかも?と思いながら読んでいただけると嬉しいです😊
舌の癖の影響が強い人

舌の癖が強い人ってどんな人?
例えば、友達とおしゃべりしたり、飲み物や食べ物を飲み込んだりするときに、舌が前に出ちゃう人は、前歯が開いてきたり、すきっ歯っぽくなったりします。
他にも、口呼吸が多くて、舌がいつも下の方にある人。 → 上あごが狭くなって歯並びがデコボコに…。
こういう場合、単純に「歯を並べるだけ」では解決できないんです。だから、マウスピースだけで治そうとすると上手くいかなかったり、治ってもまた戻っちゃったりすることがあるんですね💦
なんでマウスピースじゃ難しいの?
理由はいくつかあります。
まず、舌の力って意外とすごいんですよ。 飲み込む時って、気づかないうちに1日に何回も同じ動きを繰り返してますよね。 そのたびに前歯を押しちゃうと、歯は少しずつ動いちゃうんです。 マウスピースで歯並びを直しても、舌の力には勝てなくて、また元の位置からずれちゃうこともあります。
実際にはどんな治療になるの?
例えば、舌癖が原因なら、MFTという口腔筋機能療法を使ってトレーニングをします。
MFTとは、舌の正しい位置を上の歯の裏あたりに軽くつける感じっていう風に覚えたり、飲み込む練習をしたりして、舌の動きを良くするんです。これをしないで歯並びだけ良くしても、また元に戻っちゃうから意味がないんですよ。
和光市デンタルオフィスでも、まず写真とかレントゲンでちゃんと調べてから、「これはマウスピースだけで大丈夫そう」、「これはMFTを先にやりましょう」って、ちゃんと分けて説明してます😊
著しい過蓋咬合(噛み合わせが深すぎる場合)

過蓋咬合って?
過蓋咬合っていうのは、簡単に言うと「前歯が深くかぶさりすぎている状態」です。普通なら上下の前歯は軽く重なるくらいなんですが、過蓋咬合では下の前歯がほとんど見えないくらい隠れてしまいます。鏡で見たときに「下の前歯が全然見えないなぁ」という方は、このタイプかもしれません。
なんでマウスピース矯正じゃ難しいの?
なぜこれがマウスピース矯正では難しいのかというと…原因が「歯の位置」だけじゃなく、「顎の骨格」や「噛み合わせ全体のバランス」にあることが多いからなんです。マウスピースは歯を動かすことは得意なんですが、骨格的なズレまでは動かせないんですね。特に噛み合わせが深すぎるケースでは、歯を単純に前に出したり下げたりするだけじゃ解決しないんです。
それに、過蓋咬合が強い方だと「下の前歯が上の歯ぐきや上顎の裏側に当たってしまう」こともあります。これって歯ぐきにダメージを与えたり、将来的に歯がすり減りやすくなる原因になったりするんです。なので、見た目の問題だけじゃなくて「歯の寿命を守るため」にもちゃんと治療を考える必要があるケースなんですよ。
実際にはどんな治療があるの?
例えば、ちょっとした過蓋咬合なら、マウスピース矯正でも工夫次第で良くできることもあります。でも、すごく深い場合は、ワイヤー矯正を一緒にやったり、場合によっては奥歯のかみ合わせを高くするような器具を使うこともありますね。成長期のお子さんなら、顎の成長を利用した矯正も良いですし、大人の場合は外科的な矯正が必要になることもあります。
和光市デンタルオフィスでも、過蓋咬合の相談はよくあります。患者さんの中には、マウスピース矯正でできるなら目立ちにくいしこっちがいいと希望される方も多いんですけど、実際に見てみるとマウスピースだけじゃ難しいなってことも結構あるんです。そういう時は、無理にマウスピースだけで進めるんじゃなくて、患者さんの希望を聞きながら「どこまでマウスピースでできるか」「どこから他の方法が必要か」を一緒に考えます。
顎の骨格的なズレが大きいケース

顎の骨格的なズレって?
矯正治療を考えている方の中には、「歯並びのガタガタ」ではなく「そもそも顎の骨格にズレがある」ケースもあります。例えば、横から見て下顎がグッと前に出ている、一般的には受け口と呼ばれる反対咬合や、逆に上顎が前に出ている出っ歯と呼ばれる上顎前突、さらに左右どちらかに顎がずれていて顔全体が非対称に見えるケースなどです。
なんでマウスピースじゃ難しいの?
こういった骨格的なズレは、残念ながらマウスピース矯正だけで解決するのはとても難しいんです。なぜかというと、マウスピースは「歯を動かす装置」であって、「骨の位置を変える装置」ではないから。骨格的な問題は歯を動かすだけでは追いつかず、どうしても根本的な解決にならないんですね。
たとえば、顎が大きく前に出ている方を想像してみてください。マウスピースで上の歯を前に出したり、下の歯を後ろに下げたりすることはできても、“骨自体がズレている”ので、結局は「見た目」も「噛み合わせ」も理想的には治りにくいんです。無理に歯だけで合わせようとすると、かえって歯や歯ぐきに負担がかかってしまうこともあります。
実際にはどんな治療方法があるの?
では、こういった方を治療するにはどうしたらいいのでしょうか?
治療方法は大きく分けて二つあります。
1つ目は「成長期を利用した矯正」。お子さんや中高生であれば、顎の成長をコントロールする装置を使うことで、将来の骨格的なズレをできるだけ小さくすることができます。たとえば上顎の成長を促したり、逆に下顎の成長を抑えたりするような治療法ですね。
2つ目は「外科的矯正治療」。これは大人の方に多いのですが、顎の骨のズレが大きい場合は、矯正だけでは限界があるため、外科手術で顎の位置を整える必要があります。その上でワイヤーやマウスピースで歯を動かし、きれいに噛める位置に仕上げていくんです。ちょっと大掛かりにはなりますが、見た目も噛み合わせも大きく改善できる可能性がある治療です。
和光市デンタルオフィスでも、こういった骨格的なズレが気になる患者さんのご相談をよくいただきます。「マウスピース矯正でできるならやりたい」というお気持ち、とてもよく分かります。でも実際に診断してみると「歯だけを動かす治療ではゴールにたどり着けない」ことも多いんですね。そんなときは、正直に「マウスピース単独では難しい理由」をご説明した上で、必要なら専門医と連携しながら外科矯正も含めた治療をご提案しています。
骨格的なズレがあるケースは「見た目が気になる」だけでなく、噛み合わせが不安定で歯や顎関節に負担がかかりやすいというリスクもあります。だからこそ、放置せずにしっかりと診断し、将来を見据えた治療を選ぶことが大切なんです。
矯正治療は「マウスピースでできる/できない」という単純な話ではなく、「その方の骨格や噛み合わせの特徴に合った方法を選ぶ」ことが本当に重要なんですよね。✨
最後に
マウスピース矯正はとても優れた治療法ですが、万能ではありません。特に骨格や癖が関係しているケースでは、マウスピース単独では難しいことも多いのが正直なところです。大切なのは「自分の歯並びや噛み合わせに合った治療法を選ぶこと」。それが結果的に、最短で、そして健康的にきれいな歯並びを手に入れる近道になります。
和光市デンタルオフィスでは、マウスピース矯正だけにこだわらず、ワイヤー矯正や外科矯正、成長期のお子さん向けの治療まで幅広く対応しています。初めての方でも安心していただけるように、丁寧な診断と分かりやすいご説明を心がけていますので、「私の歯並びはマウスピースで治せるのかな?」と気になる方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。
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