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2025年11月16日

虫歯をつくらない習慣のつくり方―― “磨くだけじゃない” 本当の虫歯予防 ――part2

今日は前回の続きです!まだ読んでない方はpart1からお読みください!

フッ素・清掃補助具の正しい使い方

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フッ素と補助用具 

— ケアの質が変わると、虫歯はびっくりするほどできにくくなります —

ちゃんと磨いているのに虫歯になるという方のお口を実際に見てみると、
磨けていないわけじゃないんです。
“歯ブラシだけでは届かない場所がそのままになっている”
というケースが本当に多いんです。

そして、もうひとつの大きなポイントが
“フッ素がしっかり働ける環境になっていない”ということ。

歯磨きの技術だけでなく、
道具の使い方+フッ素の活かし方を工夫すると虫歯のリスクは驚くほど下がります◎

① フッ素を「ただ塗る」のではなく、“働かせる”意識を

フッ素は、虫歯予防の王様みたいな存在です。
でも、正しく使えていないと本来の力が半分も発揮されません。

▼ フッ素の働きは3つ

1️⃣ 歯を強くする(再石灰化を促進)
2️⃣ 歯を酸に溶けにくくする(耐酸性UP)
3️⃣ 虫歯菌の活動を弱める(酸を作らせない)

これだけ万能なんですが、実は“時間”がとても大切。
フッ素は塗った瞬間に魔法のように歯を強くするわけじゃなくて、
歯の表面にとどまり、ゆっくり取り込まれていくんです。

▼ 正しいフッ素の使い方

歯磨き粉、大人なら1~2cmくらい出してOKです!

あと、磨いた後って、あんまりすすぎすぎない方がいいんですよ。水5~10mlで軽く1回だけすすぐのがおすすめ。

特に寝る前に使うのが一番いいみたい。寝てる間って唾液が減るから、フッ素が歯にじっくり浸透しやすいんです。

虫歯になりやすい人は、高濃度フッ素配合のジェルをプラスすると、さらに良いみたいですよ。

和光市デンタルオフィスでは、歯の状態をチェックして、お子さんから大人まで、その人に合った濃度のフッ素を提案しています。気になる方はぜひ!

② デンタルフロスは“大人ほど必要”

「フロスは子どもだけでいいんですよね?」
と聞かれることが意外と多いのですが、
答えは真逆です!

大人の虫歯の多くは
歯と歯の間から始まる“隠れ虫歯”。

歯ブラシの毛先は、歯と歯の間の35%くらいしか届きません。
つまり、
どれだけ丁寧にブラッシングしても残り65%の汚れは残ってしまうんです。

▼ フロスで取れるのは「プラークそのもの」

・むし歯菌
・酸をつくる菌
・粘着質のバイオフィルム

フロスはこの“菌の塊そのもの”を剥がしてくれるので、
歯ブラシよりも虫歯予防に直結します✨

▼ フロスのコツ

「毎日やるのが一番ですが、少なくとも週3~4回はやってみましょう。
力を入れすぎると歯ぐきを傷つけるので注意。
歯と歯の間に入れたら、両側の歯の表面をこするように動かしてくださいね。

『1日1回ならできそう!』

こう言って、続けてくれる患者さんが多いんです😊」

③ 歯間ブラシは「サイズが命」

大人になると、歯ぐきが少し下がるせいで、歯と歯の間に黒い三角形の隙間ができがちです。
こういう場所って、歯ブラシやフロスだけじゃなかなか汚れが落とせないんですよね。

そこで役立つのが、歯間ブラシなんです。

▼ サイズが合っていないと逆効果!

・小さすぎ→汚れが落ちない
・大きすぎ→歯ぐきが傷つく・歯が削れる

ベストなサイズは人によって違うので、
歯科医院で「このすき間はSSS、このすき間はS」と
部位ごとに合うサイズを選ぶのがいちばん安全で確実です。

④ “使う順番”を変えるだけで効果が上がる!

歯磨きの順番ですが、まずデンタルフロスか歯間ブラシを使って、次に歯ブラシ、最後にフッ素入りの歯磨き粉で終わらせるのがおすすめです。

フッ素が歯にすごく入りやすくするにはフロスや歯間ブラシを前に使いましょう。

同じ歯磨きでも、順番をちょっと変えるだけで全然違うから、一度試してみてください。

まとめ

ブラッシングだけでは、防ぎきれない虫歯があります。
だからこそ、

・フッ素を“働かせる”
・歯ブラシ以外の道具を味方につける
・ケアの順番を工夫する

この3つが揃うと、
「虫歯ができやすい」から
「虫歯がほとんどできない人」へと変わっていきます。

和光市デンタルオフィスでは、
「その人のお口に合ったケア方法」
「道具の選び方」
「磨き方のクセ」
まで丁寧に診ながらアドバイスしています。

“何を使うかではなく、どう使うか”
これが、虫歯を遠ざけるいちばんの近道です。

歯磨きの本当に正しいやり方

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正しい歯磨き

――「ちゃんと磨いてるつもり」がいちばん危険なんです。

患者さんとお話ししていて本当に多いのが、
「しっかり磨いてるのに虫歯ができちゃうんです…」という声。

でも実際に磨き方を一緒に確認すると、
・力が強すぎる
・歯ブラシの角度が違う
・“磨いた気になっているだけの動き”になっている
などなど、原因がハッキリ見えることがほとんどなんです。

歯磨きは“量”ではなく“質”。
その質を上げるためのコツを、できるだけわかりやすくお話しますね。

歯ブラシの持ち方がまず第一歩

実は、えんぴつ持ちがいちばん理想的。

理由はかんたん。
👉 力が入りすぎないから。

強く磨けば磨くほど
・歯ぐきが下がる
・知覚過敏が進む
・汚れが逆に落ちにくい
と、良いことがないんです。

軽〜くつまむように持つだけで、磨き方の質が一気に変わります。

歯ブラシの角度は「45度」を狙う

歯の表面だけではなく、
歯と歯ぐきの境目に毛先を入れる角度が大事。

歯ブラシの毛先を歯ぐき側に向け、
45度くらいに当てると汚れが効率よく取れます。

ここ、ほとんどの人ができていません。

動かす幅は「1〜2mm」

歯ブラシを大きく動かすほど
毛先は汚れに届かず、歯面を“なでてるだけ”に近づいてしまいます。

理想は、
小刻みに1〜2mmだけ震わせるような動き。

歯1本につき10〜15回ほど細かく動かすと、
磨き残しがぐっと減ります。

奥歯の“内側”は最重要ポイント

大人の歯で虫歯ができやすいのは奥歯ですよね。特に奥歯の内側は、歯ブラシが届きにくくて磨き残しが多いんです。

ここは、歯ブラシを少し工夫して、歯ブラシを縦にして当てる、傾けてブラシを当てるなど試してみてください。

上の前歯の裏は“筆のように”磨く

ここは唾液の出口が近くて歯石がつきやすく、
磨き残しの常連スポット。

歯ブラシを縦に立てて、
筆のように上下に細かく動かすのが正解です。

最後にフッ素入り歯磨き粉を活かす

せっかく良い磨き方をしても、
すすぎすぎるとフッ素が流れて台無しに…。

◎ 少量の水でたった1回だけすすぐ
◎ 特に寝る前はフッ素が効きやすい

これだけで仕上がりのレベルが変わります。

まとめ

歯磨きは、「毎日してるのに意外と知らないことだらけ」。
でも今日から少し意識を変えるだけで、
虫歯はグッと予防できる磨き方に変わります。

和光市デンタルオフィスでは、
実際に一緒に磨きながら“あなたの癖”に合わせたアドバイスをしています。
「磨けてるつもり」を「本当に磨けてる!」に変えていきましょう。

【まとめ】

虫歯を「つくらない生活」は、今日から少しずつ始められます。

2回にわたって、虫歯ができやすい理由と、今日からできる“虫歯をつくらない習慣”についてお話ししてきました。
虫歯は「歯を磨くかどうか」だけで決まるものではなく、唾液の力・食べ方・生活リズム・磨き方・お口の中の細菌バランス——本当にいろいろな要素が重なって発生します。

でも、裏を返せば、
生活の中の“ちょっとした積み重ね”が虫歯リスクを大きく下げてくれるということでもあります。

・間食のタイミングを少し意識する
・寝る前だけでも丁寧に磨く
・だらだら食べを減らす
・フッ素やキシリトールを味方にする
・歯科のメインテナンスで細菌のコントロールを続ける

こうした一つひとつの行動が、あなたの歯を何年、何十年も守る“財産”になります。

「虫歯ができやすい体質だから…」
「どうせまたできちゃうんでしょ…」

そんなふうに諦めなくて大丈夫。虫歯のリスクは確実に下げられます。

私たち歯科衛生士は、その積み重ねをサポートするためにいます。
一緒に、虫歯になりにくいお口づくりをしていきましょうね。

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