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「チョコレート=虫歯」は本当?歯科衛生士がバレンタインに本音で話します。
バレンタインの季節ですね🍫✨
この時期になると、患者さんから必ず聞かれる質問があります。
「チョコってやっぱり虫歯になりますよね?」
もう、これは毎年恒例です。
たしかにチョコレートには砂糖が入っていますし、
甘いものは虫歯になるというイメージは根強いですよね。
でも…
ここで歯科衛生士として、今日は少し本音を言わせてください。
実は、
チョコレートそのものよりも、もっと怖いものがあります。
そしてそれは、意外と多くの大人が無意識にやっている習慣なんです。
✔ 仕事中にちょっと一口
✔ コーヒーと一緒に甘いもの
✔ 夜のリラックスタイムのおやつ
「これくらい大丈夫でしょ」と思っているその時間が、
歯にとってはじわじわ効いてくることも…。
今回の記事では、チョコレートは本当に虫歯になりやすいのかという疑問から虫歯になりにくい賢い食べ方まで、詳しくお話しします。
バレンタインを我慢する必要はありません😊
大事なのは、「禁止」ではなく「知ること」。
甘い時間も楽しみながら、歯もちゃんと守る。
そんな大人の付き合い方、一緒に考えてみませんか?🍫🦷✨
チョコレートは本当に虫歯になりやすい?

「チョコレートは虫歯になりますよね?」
これは毎年のように聞かれる質問です。でも実は、チョコが特別に悪いというわけではありません。虫歯は単純に「甘いからなる」のではなく、口腔内細菌・糖質・時間・唾液のバランスで決まります。
虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、砂糖、特にショ糖を取り込むと酸を産生します。この酸によって歯のエナメル質が溶ける現象を「脱灰」といいます。食後すぐに口の中のpHは5.5以下まで低下し、脱灰が始まります。しかし通常は唾液の緩衝作用によってpHは回復し、カルシウムやリンが再び歯に取り込まれる「再石灰化」が起こります。問題なのは、この“酸性状態の時間が長引くこと”なのです。
チョコレートはショ糖を含みます。しかし、飴やキャラメルのように長時間歯面に停滞する性質は比較的少なく、口どけも早い食品です。そのため、食後に一度で食べる分にはリスクは限定的です。一方で、仕事中に少しずつ口に入れるだらだら食べは、何度もpHを低下させ、再石灰化の時間を奪ってしまいます。ここが最大の落とし穴です。
さらに大人の場合は、加齢やストレス、薬の影響による唾液分泌量の低下も重なります。唾液が少ないと酸を中和する力が弱まり、同じチョコの量でも虫歯リスクは高まります。
つまり本当の問題は「チョコそのもの」ではなく、「食べ方・頻度・口腔環境」。ここを理解しているかどうかで、結果は大きく変わります。
実はチョコより危険なお菓子とは?

本音を言うと、私たち歯科衛生士が「これは要注意…」と感じているのは、実はチョコレートよりも長時間口の中に残るお菓子です。
代表的なのが、キャラメル、ソフトキャンディー、グミ、ヌガー系のお菓子。粘着性が高く、歯の溝や歯と歯の間に入り込みやすいお菓子なのが特徴です。単に砂糖が含まれているだけでなく、歯面に停滞する時間が長いという点が最大の問題です。
虫歯の発生は、ミュータンス菌などの酸産生菌が糖を分解し、歯面でバイオフィルムいわゆる歯垢内に酸を滞留させることから始まります。粘着性食品はそのバイオフィルム内に糖を長く供給し続けるため、pHが長時間低い状態になります。これをステファンカーブと呼びますが、pHの回復が遅れるほど脱灰が進行しやすくなります。
さらに大人の場合、歯ぐきが下がって露出した根面はエナメル質よりも酸に弱いセメント質で覆われています。つまり、若い頃と同じ感覚で甘いものを選ぶと、知らないうちに根面う蝕のリスクが高まっているのです。
そしてもうひとつ盲点なのが健康そうなお菓子。ドライフルーツやはちみつ入りナッツバーなども、自然由来とはいえ糖濃度は高く、しかも粘着性があります。体に優しいは歯に優しいではないのが現実です。
結局のところ、問題は甘さの強さよりも「停滞時間」と「摂取頻度」。チョコを一度で食べるより、グミを1日中つまむほうが虫歯リスクは高くなります。
甘いものを完全にやめる必要はありません。でも、“選び方”と“食べ方”を知らないまま楽しむのは、少しもったいない。
ここが、大人の虫歯予防の分かれ道です。
なぜ“大人の虫歯”は静かに進行するのか?

「甘いものはそんなに食べていないのに虫歯になった」
働く世代の患者さんから、本当によく聞く言葉です。
実は大人の虫歯は、子どもの虫歯とは性質が少し違います。
最大のポイントは、根面う蝕と再発う蝕いわゆる二次カリエスです。
まず、歯ぐきが年齢とともに少しずつ下がることで、歯の根っこいわゆるセメント質が露出します。この部分はエナメル質よりも柔らかく、酸に弱い構造をしています。エナメル質がpH5.5前後で脱灰するのに対し、セメント質はそれよりも高いpHで脱灰が始まります。つまり、同じ口腔環境でも大人のほうが虫歯になりやすい条件が整っているのです。
さらに、唾液量の低下も大きな要因です。
ストレス、加齢、服用薬、降圧剤・抗うつ薬などによって唾液分泌が減少すると、
・酸を中和する力
・再石灰化を促す力
・自浄作用
が低下します。
そして見逃せないのが、過去の治療歴。
詰め物や被せ物の周囲は、どうしても段差やマージン部にプラークが停滞しやすくなります。そこから起こるのが二次カリエス。見た目は問題なくても、内部で静かに進行していることも珍しくありません。
大人の虫歯は「痛くなりにくい」「気づきにくい」「進行が読みにくい」。
だからこそ、気づいた時には神経まで到達しているケースも多いのです。
番外編:子どもの虫歯はなぜ早い?
一方で子どもの虫歯は、進行スピードが速いのが特徴です。
乳歯や生えたての永久歯はエナメル質・象牙質が薄く、構造的に未成熟です。そのため、一度脱灰が始まると内部へ到達するまでの距離が短い。さらに、間食回数が多い・ダラダラ食べになりやすい・仕上げ磨きが不十分など、生活習慣の影響も大きく受けます。
つまり
子どもは「構造的に弱い」
大人は「環境的に弱い」
虫歯のタイプは違っても、どちらも“油断しやすい”という点は共通しています。
甘いものを楽しむこと自体は悪いことではありません。
でも、自分の年齢やお口の状態によってリスクは変わる。
ここを知らずにいるのと、知ったうえで選ぶのとでは、10年後の歯の本数が変わってくるかもしれません。
じゃあ、どうやって甘いものと付き合えばいいの?

「甘いものはやめましょう」
正直、これは現実的ではありません。私自身もチョコレートは好きですし、患者さんに“完全禁止”はおすすめしていません。
大切なのは、“量”よりも“時間と頻度”です。
虫歯は、ミュータンス菌などの酸産生菌が糖を分解し、酸を出すことで起こります。食後すぐに口腔内のpHは急降下します。これはステファンカーブと呼ばれます。その後30〜60分ほどかけて唾液の力で中性に戻ります。この「酸性の時間」が長いほど、脱灰は進みます。
つまり問題は、
✔ ちょこちょこ食べる
✔ 仕事中にずっと口に入れている
✔ 甘い飲み物を長時間かけて飲む
この“だらだら習慣”です。
おすすめなのは、食後にまとめて食べること。
食事の直後は唾液分泌が増えているため、酸を中和する力が高まっています。おやつ単独より、食後デザートのほうがリスクは低いのです。
また、飲み物も重要です。
無糖のコーヒーやお茶にするだけでも口腔内pHの急降下を防げます。スポーツドリンクやカフェラテを長時間かけて飲む習慣は、実はかなり危険です。
さらに、大人の方には特に「フッ素の活用」を強くおすすめします。根面う蝕は進行が早いため、フッ素による再石灰化促進と耐酸性の向上は必須です。1450ppmの高濃度フッ素歯磨剤を就寝前にしっかり使用するだけでも、予防効果は大きく変わります。
そして最後に、本音を一つ。
“我慢する予防”は続きません。
でも、“理解して選ぶ予防”は続きます。
甘いものを楽しむことは悪いことではありません。
ただ、食べ方を少し変えるだけで、10年後の自分の歯は確実に変わります。
我慢ではなく、コントロール。
これが、大人の甘いものとの上手な付き合い方です。
まとめ
甘いもの、やめなくていいんです。
チョコレートもケーキも、人生の楽しみですから。
でも正直に言うと、
「ちゃんと磨いてるのに虫歯になるんです」とおっしゃる方の多くは、
“食べ方”と“リスクの把握”が抜けています。
虫歯は、突然できません。
静かに、ゆっくり、でも確実に進みます。
そして気づいたときには削るしかない状態になっていることが多いんです。
だから私たちは、
削るよりも先に気づくことを大事にしています。
・唾液の役割がしっかり機能しているか
・間食の回数はどうか
・菌の活動が強いタイプかどうか
・詰め物の周りにリスクはないか
ここまで見て初めて、本当の予防です。
「虫歯になったら行く」ではなく、
「虫歯にならないために通う」。
これができている方は、本当に歯を失いません。
甘いものを楽しみながら、
ちゃんと守る。
そのバランスを一緒に考える場所が、
和光市デンタルオフィスでありたいと思っています。
今年のバレンタインは、
チョコと一緒に“定期検診の予約”もいかがですか?🍫
ちゃんと楽しむために、ちゃんと守る。
そのお手伝い、私たちにさせてください。
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