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2026年07月12日

歯石は自宅で取れる?やってはいけない理由と歯科医院での歯石取りについてpart1

「歯石が気になるけど、歯医者に行く時間がない」「市販の歯石取りで自分でも取れるのでは?」と思ったことはありませんか?

最近ではインターネットや動画サイトでセルフ歯石除去を紹介しているものもありますが、実は自分で歯石を取ろうとすることにはさまざまなリスクがあります。

この記事では、歯石は本当に自分で取れるのか、自宅で取ることをおすすめしない理由、そして歯石をためないための予防法までわかりやすくご紹介します。

歯石とは?歯垢との違い

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歯石と歯垢

「歯石」という言葉はよく耳にするものの、「歯垢、またはプラークと何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

実は、歯石は突然できるものではありません。毎日の歯磨きで落としきれなかった歯垢またはプラークが時間をかけて硬くなり、歯石へと変化していきます。

歯垢は、食べかすではなく細菌のかたまりです。1mgの歯垢の中には数億個もの細菌が存在するといわれており、虫歯や歯周病の原因になります。歯磨きが十分にできていれば歯垢は落とせますが、磨き残しがあると唾液に含まれるカルシウムやリンと結びつき、約2日ほどで少しずつ石のように硬くなっていきます。これが歯石です。

歯石になると、歯ブラシでは取り除くことができません。「毎日しっかり磨いているのにザラザラが残る」「歯の裏側に黄色や茶色っぽいものが付いている」という場合は、歯石が付着している可能性があります。

また、歯石そのものが虫歯や歯周病を引き起こすわけではありません。しかし、歯石の表面はザラザラしているため、新たな歯垢が付きやすくなります。細菌がどんどん集まりやすい環境になることで、歯ぐきに炎症が起こったり、歯周病が進行したり、口臭の原因になったりすることがあります。

さらに、歯石には歯ぐきより上に付く「歯肉縁上歯石」と、歯周ポケットの中に付く「歯肉縁下歯石」の2種類があります。特に歯ぐきの中に付着した歯石は自分では見つけにくく、歯周病を進行させる大きな原因になるため注意が必要です。

「歯石はただの汚れだから、そのうち取れるだろう」と思われることもありますが、一度できた歯石は自然に取れることはほとんどありません。だからこそ、毎日のセルフケアで歯垢のうちに取り除くこと、そして定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが、お口の健康を守るためにはとても大切です。

次の章では、「歯石は自分で取れるの?」という多くの方が気になる疑問について詳しく解説していきます。

歯石は自分で取れる?

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歯石を自分で撮る

結論からお伝えすると、歯石を自分で完全に取り除くことはできません。

「市販の歯石取りを使ったらポロっと取れた」「動画で簡単に取っている人を見た」という経験や情報を目にしたことがある方もいるかもしれません。確かに、歯の表面に付いている歯石の一部が取れることはあります。そのため、「意外と簡単に取れるんだ」と感じる方も少なくありません。

しかし、実際には目に見える歯石はほんの一部です。

歯石は歯の表面だけでなく、歯ぐきの中にある「歯周ポケット」にも付着します。歯周ポケットの中は鏡で見ても確認できず、自分で器具を入れて歯石だけを取り除くことはほぼ不可能です。無理に器具を入れてしまうと、歯ぐきを傷つけたり、歯石を押し込んでしまったりする恐れもあります。

また、歯石は歯にしっかりと付着しているため、「取れた」と思っても実際には一部分だけだったというケースも少なくありません。表面が少し欠けただけでも、ザラつきが減ることで「全部取れた」と感じてしまうことがあります。しかし、取り残された歯石は細菌の温床となり、再び歯垢が付きやすい状態をつくってしまいます。

実際に歯石取りで来院された患者さんから、「家で少し取れたから、もうほとんど残っていないと思っていました」と言われることがあります。 ところが、お口の中をよく確認すると、見えていた歯石はほんの一部だけで、歯ぐきの近くや歯と歯の間、歯周ポケットの中に歯石が残っているケースは珍しくありません。鏡では見えにくい場所ほど歯石が付きやすく、自分では気づかないままになっていることも多いのです。 歯医者さんでは、お口の状態をみながら、歯石が付いている場所に合わせて器具を使い分けてとっていきます。また、歯石を取ったあとに歯の表面を整えるのも大切な工程です。表面に細かなザラつきが残っていると、そこに歯垢が付きやすくなってしまうためです。「歯石を取ったあと、舌で触るとツルツルする!」と驚かれる患者さんも多く、この滑らかな状態を保つことが歯石を付きにくくするポイントの一つになります。

自分で歯石を取ってはいけない5つの理由

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歯石を取ってはいけない理由

① 歯や詰め物を傷つけてしまうことがある

歯石は歯にしっかりと付着しているため、無理に器具を引っかけたり力を入れたりすると、歯の表面に細かな傷が付いてしまうことがあります。

一見わからないほどの小さな傷でも、その傷に歯垢や着色汚れが付きやすくなり、以前より汚れが落ちにくくなってしまうこともあります。また、セラミックや詰め物・被せ物を傷つけてしまう可能性もあるため注意が必要です。

② 歯ぐきを傷つけてしまう

歯石は歯ぐきのすぐ近くや、歯ぐきの中に付いていることも少なくありません。

見えにくい場所へ無理に器具を入れると、歯ぐきを傷つけて出血したり、炎症を起こしたりすることがあります。傷口から細菌が入り込めば、かえって症状が悪化してしまう可能性もあります。

実際に、「自分で歯石を取ろうとして歯ぐきから血が止まらなくなった」「歯ぐきが腫れてしまった」と来院される方もいらっしゃいます。お口の中は想像以上にデリケートなので、自己流の処置はおすすめできません。

③ 歯石を取り切ることができない

歯石は見えている部分だけではありません。

特に歯周ポケットの中に付着した歯石は、自分では見ることも触ることも難しく、器具だけで完全に取り除くことはほぼ不可能です。

表面の歯石が少し取れると「きれいになった」と感じるかもしれませんが、取り残した歯石には細菌が付着したままです。そのため、しばらくすると再び歯垢がたまり、歯石も付きやすくなってしまいます。

④ 歯周病の進行に気づけないことがある

歯石が付いている方の中には、歯周病が進行しているケースもあります。

しかし、自分で歯石だけを取ろうとしても、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さまでは確認できません。出血や歯ぐきの腫れを「歯石のせいだろう」と思っていたら、実は歯周病が進行していたということもあります。

歯科医院では歯石を除去するだけでなく、歯ぐきの状態や歯周病の有無もあわせて確認できるため、早期発見・早期治療につながります。

⑤ 歯石が付く原因を改善できない

歯石は、一度取れば終わりではありません。

歯磨きのクセや磨き残しが多い場所、歯並び、噛み合わせなど、歯石が付きやすくなる原因は人それぞれ違います。

歯科医院では歯石を取るだけでなく、「どこに汚れが残りやすいのか」「どんな磨き方をするときれいに磨けるのか」といったアドバイスも受けることができます。

歯科衛生士として患者さんとお話ししていると、「もっと早く磨き方を教えてもらえばよかった」「今まで自己流で磨いていました」という声をいただくことも少なくありません。歯石を繰り返さないためには、除去することと同じくらい、毎日のセルフケアを見直すことも大切です。

今日はここまで!次回もお楽しみに!
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