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寝ている間の口呼吸が原因?朝の口の乾きと歯への影響を歯科衛生士が解説!part1
起きたとき、口の中が乾いている。そんなとき、まず気になるのは喉の渇きや、口の中のネバつきではないでしょうか。水を飲んだり、歯を磨いたりすれば落ち着くので、あまり気にしていない方もいると思います。
でも、歯科衛生士としては、朝の口の乾きは少し気にしてほしい症状のひとつです。
例えば、毎日きちんと歯を磨いているのに虫歯ができてしまう方や、歯ぐきの腫れがなかなか落ち着かない方。もちろん、それだけで口呼吸が原因だとは言えません。ただ、寝ている間に口が開いていると、口の中が乾燥し、歯や歯ぐきにとってあまりよくない環境になっている可能性があります。
口呼吸は、寝ている本人が気づきにくいのも厄介なところです。鼻が詰まっているときだけでなく、普段から口が開きやすい方や、いびきをかく方も、一度自分の睡眠中の呼吸に目を向けてみてもいいかもしれません。
朝の口の乾きは、体質だから仕方ないと思ってしまいがちです。でも、毎日のことだからこそ、原因を知っておくことは大切です。
今回は、寝ている間の口呼吸がなぜ起こるのか、そして口の乾燥が虫歯や歯ぐきの状態にどう関係するのかについてお話しします。
寝ている間に口呼吸をしてしまうのはなぜ?

寝ている間に口が開いていると言われても、自分ではなかなか気づけないものです。朝起きたときに口が乾いていても、それだけで口呼吸をしているとは限りません。ただ、鼻が詰まっていたり、いびきをかいていたりする方は、寝ている間の呼吸の仕方が関係している可能性があります。
口呼吸になってしまう理由はいくつかあります。身近なものでは、鼻づまりがそのひとつです。
鼻が詰まっていると、口で呼吸しやすくなる
花粉症やアレルギー性鼻炎、風邪などで鼻が詰まると、鼻から息を吸うのがつらくなります。起きている間は意識して鼻をかんだり、呼吸しやすい姿勢をとったりできますが、寝ている間はそうもいきません。そのため、知らないうちに口を開けて呼吸していることがあります。
特に、朝起きたときに鼻が詰まっている方や、季節によって口の乾きがひどくなる方は、鼻の状態にも目を向けてみてください。口の乾燥だけを何とかしようとしても、鼻づまりが続いていれば、根本的な解決にはならないことがあります。
口を閉じているつもりでも、寝ている間は開いてしまう
鼻づまりがなくても、寝ている間に口が開いてしまう方はいます。唇を閉じにくい、顎や口周りの状態が関係しているなど、理由はさまざまです。
例えば、家族からいびきを指摘されたり、朝起きると唇が乾いていたりする場合は、寝ている間に口が開いている可能性があります。自分では口を閉じて寝ているつもりでも、実際には違うこともあるんです。
また、日中にパソコンやスマートフォンを見ているとき、気づくと口がぽかんと開いている方もいるかもしれません。日中の様子だけで睡眠中の口呼吸を判断することはできませんが、普段から口が開きやすいことに気づくきっかけにはなります。
いびきがある場合は、少し注意したい
いびきも、寝ている間の呼吸を考えるうえで見逃せないポイントです。いびきがあるからといって、必ず口呼吸をしているわけではありませんが、鼻や喉の空気の通り道が狭くなっている可能性があります。
特に、いびきが大きい、寝ている間に呼吸が止まっているように見える、日中に強い眠気があるといった場合は、単なる口の乾きとして片づけないほうがよいでしょう。睡眠時無呼吸症候群などが関係していることもあるため、医療機関で相談することをおすすめします。
寝ている間の口呼吸は、自分では気づきにくいからこそ、朝の口の乾きや鼻づまり、いびきなど、普段のちょっとした変化が手がかりになります。まずは口の乾きだけを見るのではなく、なぜ口が開いてしまうのかにも目を向けてみましょう。
口呼吸をすると口の中はどうなる?唾液との関係

朝起きたとき、口の中が乾いているのは、単に寝ている間に水分が失われたから、というだけではありません。実は、眠っている間の唾液の分泌量も関係しています。
唾液は一日中、同じ量が出ているわけではありません。食事をしたり、会話をしたりしているときには分泌が促されますが、睡眠中はその量が大きく減少します。起きているときは自然に唾液が口の中を潤してくれますが、寝ている間はその働きが弱まっているんです。
そんな状態で口を開けて呼吸していたら、どうなるでしょうか。
口の中に空気が通り続けることで水分が蒸発しやすくなり、ただでさえ少なくなっている唾液では、乾燥を補いきれなくなることがあります。朝起きたときに舌が張りつくように感じたり、口の中がネバネバしていたりするのは、こうしたことも関係しているかもしれません。
そして、気にしてほしいのは、唾液が口の中を潤すだけの存在ではないということです。
例えば、食事をすると、口の中では細菌が糖を利用して酸を作ります。この酸によって歯の表面からミネラルが溶け出すことがありますが、唾液には酸を中和し、溶け出したミネラルが歯に戻るのを助ける働きがあります。また、食べかすなどを洗い流す役割も担っています。
つまり、唾液は口の中を濡らしているだけでなく、虫歯になりにくい環境を保つためにも働いているのです。
口呼吸による乾燥が続くと、こうした唾液の働きが十分に発揮されにくくなります。もちろん、朝に口が乾いているからといって、すぐに虫歯になるわけではありません。ただ、もともと虫歯になりやすい方や、日中も口の乾燥が気になる方は、少し気にしておきたいところです。
また、口の乾燥は唇や舌の不快感だけでなく、口臭が気になる原因のひとつになることもあります。朝起きたときに口の中がネバついていたり、いつもより口臭が気になったりする場合も、寝ている間の口の状態を振り返るきっかけになります。
口呼吸をしているかどうかは、自分では気づきにくいものです。だからこそ、朝の口の乾きが何度も続く場合は、体質だからと片づけず、寝ている間の呼吸や日中の口の乾燥にも目を向けてみてください。
朝の口の乾きだけじゃない!口呼吸が歯や歯ぐきに与える影響

口呼吸をしていると、朝起きたときに口が乾くだけでなく、歯や歯ぐきにも影響することがあります。特に気をつけたいのが、虫歯や歯ぐきの炎症、そして口臭です。
口呼吸をしている人が必ずこうしたトラブルを起こすわけではありません。ただ、口の中が乾燥しやすい状態が続いているなら、少し気にしておきたいところです。
虫歯になりやすい口の中になってしまうことも
毎日ちゃんと歯磨きをしているのに、なぜか虫歯ができてしまうというとき、歯磨きの仕方や食生活に目が向きがちですが、唾液の量や口の乾燥も関係している場合があります。
唾液には、食事などで口の中が酸性に傾いたときに、それを中和する働きがあります。また、歯の表面から溶け出したミネラルが戻るのを助ける働きも担っています。
ところが、口の中が乾燥していると、こうした働きが十分に発揮されにくくなります。特に、寝ている間は唾液の分泌量が減るため、口呼吸が重なることで、歯を守る環境がさらに整いにくくなることがあります。
もちろん、虫歯には食事の回数や糖分の摂取、歯磨きの状態など、いくつもの要因が関係します。それでも、虫歯を繰り返している方は、口の中が乾燥していないかという点も、一度振り返ってみるとよいでしょう。
歯ぐきの腫れや出血にも気をつけたい
口呼吸というと、歯への影響をイメージする方が多いかもしれませんが、歯ぐきの状態にも目を向けておきたいところです。
口の中が乾燥すると、唾液による自浄作用などが十分に働きにくくなります。ただし、歯周病の主な原因は歯垢の中にいる細菌であり、口呼吸だけで歯周病になるというわけではありません。
例えば、朝起きたときに口の中がネバつく、歯ぐきが赤く腫れている、歯磨きのときに出血するといった症状がある場合は、乾燥だけでなく、歯垢や歯石がたまっていないかも確認したいところです。
歯ぐきからの出血は、強く磨きすぎたときにも起こりますが、歯肉炎や歯周病が隠れていることもあります。気になる状態が続く場合は、歯科医院で確認してもらいましょう。
口臭が気になるのも、口の乾燥が関係しているかも
朝起きたとき、自分の口臭が気になった経験はありませんか?
起床時はもともと唾液の分泌量が少なく、口の中が乾燥しやすい時間帯です。そこに口呼吸が重なると、口臭の原因となる物質が生じやすくなり、においが強く感じられることがあります。
ですが口臭の原因は乾燥だけではありません。舌の汚れや歯周病とか虫歯などが関係している場合もあります。朝だけでなく日中も口臭が気になるなら、口呼吸の対策だけじゃなくお口の中に問題がないか確認することも大切です。
口呼吸による影響は、朝の口の乾きだけではありません。虫歯や歯ぐきのトラブル、口臭など、いくつかの問題に関係する可能性があります。だからこそ、乾燥を一時的な不快感として片づけず、繰り返している場合は原因にも目を向けてみましょう。
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