和光市デンタルオフィス
症例・ブログ

CASE・BLOG

2023年07月07日

ジルコニアクラウンって?特徴について徹底解説!

ジルコニアクラウンとは

「ジルコニアクラウン」は、ジルコニア(酸化ジルコニウム)を使用した歯の被せ物(クラウン)です。

「オールセラミック」と同様に、全体が白く作られていますが、セラミックよりジルコニアの方が耐久性が向あり、割れやすさの欠点を克服しています。

ジルコニアはセラミック素材の中でも特に強度と耐久性が高く、その頑丈さから「人工ダイヤモンド」と称されるほどです。実際に、ジルコニアはスペースシャトルの本体にも使用されています。

ジルコニアはジュエリーの素材としても一般的ですが、最近ではその頑丈さが歯科医療で重宝されるようになりました。

現在、ジルコニアセラミックは虫歯治療、セラミック矯正、インプラント体、クラウンブリッジなど、幅広い歯科治療に使用されています。

「ジルコニアクラウン」は金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配はありません。安心して使用できる素材です。

使用されるジルコニアは、強さと柔軟性を兼ね備えており、非常に丈夫な特性があります。

たとえば、奥歯のような咬合が多い部位でも、ほとんど欠けたり割れたりすることがなく、小さな衝撃にも耐えるため、長期間使用することができます。

ジルコニアクラウンのメリット


強度があり、丈夫で割れにくい・耐久性が高い

「ジルコニアクラウン」は、オールセラミッククラウンと比較しても優れた強度と耐久性を持っており、長期間の使用においても割れにくく、壊れにくいという最大の利点があります。

オールセラミッククラウンは全体がセラミックで作られているため、割れやすいという欠点があります。

「ジルコニア」は、歯ぎしりや食いしばりがある方やかみ合わせが強い奥歯や前歯の差し歯に使用しても、割れる心配が少なく、十分に耐える強さを持っています。

ただし、極度に強い衝撃を受けると割れる可能性もあり、対合する歯へのダメージも懸念されますので、もしも破損した場合は歯科医院で被せ物の状態をしっかりと確認してもらうことが重要です。

【金属アレルギーの心配がない】

「ジルコニアクラウン」は金属を一切使用していないため、金属アレルギーの心配がなく、体に優しく安全性が高いという利点があります。

例えば、銀歯(パラジウム銀合金)のような健康保険の対象素材は金属アレルギーのリスクがあり、リンパ球に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

それに対して、「ジルコニアクラウン」は長期間使用しても、金属イオン成分が唾液と一緒に体内に入ることはありませんので、口腔内で安定した状態を保つことができます。


【長期間使っても変色しない】

「ジルコニアクラウン」は非金属であり、時間の経過による変色やくすみ、老朽化にほとんど影響されず、色あせや黄ばみの心配もありません。

銀歯を使用した場合のように、銀イオンによって歯茎が変色することもありませんので、美しい見た目を長期間保つことができるという利点があります。

【虫歯の再リスクを防ぐ】

「ジルコニアクラウン」は歯の表面が滑らかな質感であり、そのためプラークや汚れが付きにくく、長期間清潔な状態を保つことができるという利点があります。

また、土台の歯とジルコニアの間に隙間がほとんど生じないため、適切なセルフケアを行うことでむし歯の再発を予防することができます

ジルコニアクラウンのデメリット


【自己負担額が大きくなる】

「ジルコニアクラウン」は、前歯や奥歯、また複数の歯を連結したブリッジなど、広範囲で人気のある材料です。

しかしながら、治療費は健康保険の対象外となり、自由診療となるため、自己負担額が高くなるというデメリットがあります。

オールセラミッククラウンよりも審美性が若干劣る

「ジルコニアクラウン」は、オールセラミックに比べるとわずかに透明感や審美性に劣ることがあります。

前歯に目立つ部分に使用することに不安を感じる方もいるかもしれませんが、実際に前歯に使用しても、十分な白さを実現することができます。ただし、最終的な素材の選択には歯科医院での相談や素材の確認が重要です。

ジルコニアクラウンの注意

「ジルコニアクラウン」の治療は、歯科医院の技術やスキルによって最終的な満足度が大きく左右されますので、歯科医師の選択は非常に重要です。

この治療では、ジルコニアという非常に硬い素材を研磨し、微調整して歯の形に合わせる必要があります。そのため、高度な技術を持つ歯科医院が求められます。

ジルコニアの研磨や微調整が適切に行われないと、歯と被せ物の間に隙間が生じ、汚れや歯垢がたまりやすくなったり、虫歯の再発リスクが高まる可能性があります。

治療後に虫歯が発生しやすくなると、硬いジルコニアを取り除くことが困難であり、さらに自身の歯を再び削る必要が出てきます。これにより、歯の寿命が短くなる可能性があります。

また、「ジルコニアクラウン」は修理が不可能なため、治療終了後に満足できない場合は、再度作り直す必要があり、余分な費用負担が生じる可能性があります。

ジルコニアはオールセラミックよりも研磨や調整が難しい素材であり、高度な歯科医院の技術が必要です。

ジルコニアは強さ、頑丈さ、耐久性において、セラミック素材の中でも最も優れた材料ですが、他にもハイブリッドやメタルボンドなどのセラミックの種類が存在します。

様々なセラミック治療は健康保険の適用外であり、自費診療となります。治療後には定期的な検診が必要となるため、治療費の比較だけでなく、信頼できる歯科医院の選択が重要です。

治療を受ける際には、実績のある医師に相談し、異なるセラミック素材の特徴や適切な選択肢についてよく説明を受けた上で、自身に最適な材質を選ぶことが重要です。

和光市デンタルオフィスのジルコニアクラウン


マージンやコンタクトの適合が良く、しっかりとフィットしているのが分かると思います。
実際にお口の中に入ったお写真がこちらです↓



とてもきれいな被せ物になりました。
患者様にもご満足いただけた様子でした。

かぶせ物の治療をご検討であれば、是非和光市デンタルオフィスへお越しください。


【患者様情報】

TM様50代女性
主訴:被せ物が取れた
期間:約3週間
種類:TSUBAKIジルコニアとファイバーコア築造
副作用やリスク:上記同様