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2023年07月30日

その口臭、歯周病かも?

日常の日中やマスクをしている時に、自分の口臭が気になる経験はありませんか?また、家族や友人から口臭を指摘されたことがある方は、口の中に何らかの問題がある可能性があります。特に、歯周病は口臭の主な原因となりますので、注意が必要です。ここでは、歯周病が口臭を引き起こす仕組みや自覚しにくい理由、口臭を改善する方法について分かりやすく説明いたします。

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気になる口臭

なぜ歯周病で口臭が発生するのか

口臭の主な原因として、まず考えられるのは「虫歯」です。虫歯が進行すると歯に黒い穴が現れ、神経が細菌によって侵されて崩壊してしまうことがあります。重度の虫歯では腐敗臭が発生することもありますが、それを長い間放置しなければ口臭はそれほど強くなりません。

一方、「歯周病」は早い段階から強い臭気を発することがあります。重症化する前でも口臭が強く感じられることがあります。

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歯周病菌による臭い

歯周病菌が強いにおいのガスをつくり出す

歯周病による口臭の原因は、「メチルメルカプタン」と呼ばれるガスです。歯周病菌は、食べかすなどに含まれるタンパク質を分解する際にこのガスを生成します。このガスは非常に強烈な臭いを持ち、一般的には「腐った玉ねぎのようなニオイ」と言われることが多いです。舌や歯ぐきに歯垢が残っている場合や歯石が溜まっていると、この口臭が生じることがあります。重度の歯周病でなくても、この口臭は現れることがあります。

歯周ポケットが深くなればなるほど強いにおいに

歯周病が進行すると、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットが深くなっていきます。このポケットの中は酸素が少ない環境であり、歯周病菌は酸素が豊富な環境を好みません。そのため、酸素が少ないポケット内では歯周病菌の活動が活発になってしまいます。

さらに、歯周ポケットはブラッシングしにくい部位でもありますので、そこには汚れが溜まりやすくなります。これにより、歯周病菌の繁殖が促進され、結果としてメチルメルカプタンの産生量も増加します。このメチルメルカプタンこそが、口臭の主な原因となるのです。

歯周病が根尖まで行くと膿が出てさらに悪化・・・

根尖性歯周炎は、歯の根元周辺に膿の塊ができる病気です。これは進行した歯周病の一環であり、膿が破れるとより強烈な臭いが発生することがあります。歯周病がこの段階まで進むと、口臭よりも歯や歯茎の健康状態が深刻となりますので、速やかに治療を受けることが不可欠です。

自分ではなかなか気づきにくい口臭

人間はにおいになれるのが早い生き物

他人の口臭は私たちにとって非常に気になる要素ですが、自分自身の口臭には意外にも気づきにくい傾向があります。これは、人間が臭いに対して慣れやすい生き物だからです。例えば、歯周病によって強い口臭が生じても、常にその臭いを嗅いでいる状態になるため、すぐに慣れてしまうのです。この特性は生存に有利であると言えます。なぜなら、日常的に大きな害とならない臭いに長時間気を取られていたら、他の重要なことに注意が向かなくなるからです

マスクをするとさらに気になる

マスクを着用すると、自分の口臭に気を配る人は多いです。それは、自分の息が直接鼻に戻ってくるためです。特に、歯石がたまり、歯周病を発症している場合は、その臭いが強調されることがあります。マスクを外した時とのギャップも大きく、自分の口臭に気づくことが増えます。ただし、マスクを着用している際の口臭の原因は歯周病以外にもさまざまな可能性があるので、注意してください。いずれにしても、マスクで口臭が気になる場合は、まず歯医者に相談することをお勧めします。

そもそも歯周病とはどんな症状が出るのか?

歯周病は「サイレント・ディジーズ」といい、痛みなく進行していく病気と言われています。
殆ど症状を実感できないと言われていますが、実際にはどのようなことが起きているのでしょう?

歯肉が発赤し腫れる

歯周病の初期症状は「歯茎の腫れ」です。歯石や歯垢が増えると、歯茎が感染し、赤く腫れ上がることがあります。専門家にとっては明らかな症状ですが、一般の方にとっては気づきにくい側面があります。なぜなら、歯茎自体が元々腫れているような見た目をしているため、初期の歯周病は自覚しにくいのです。

歯ブラシで歯肉からの出血がある

歯磨き中に歯茎から出血する主な原因は、歯周病による炎症です。歯周病は、歯垢と歯石が歯と歯茎の間にたまり、歯茎に感染や炎症を引き起こす病気です。

歯垢は口腔内に常に存在し、これが歯と歯茎の境目にたまります。歯垢は細菌や食べかすから成り立っており、これらが歯茎に刺激を与えることで炎症が生じます。炎症が進行すると、歯茎が腫れ上がり、出血しやすくなります。歯磨き中にブラシが歯茎に触れることで、腫れた歯茎の組織が破れて出血が生じるのです。

口臭が強くなる

歯周病になると口臭が強くなる主な理由は、歯周病によって引き起こされる炎症と細菌の増殖です。

歯周病は、歯垢や歯石が歯と歯茎の境目にたまり、歯茎に感染や炎症を引き起こす病気です。この炎症が進行すると、歯周組織が破壊され、歯茎が腫れ上がります。腫れた歯茎の間には深い溝である歯周ポケットができます。この歯周ポケットの中は酸素が少なく、歯周病菌が好む環境となります。

歯周病菌は、食べかすなどに含まれるタンパク質を分解する過程で「メチルメルカプタン」と呼ばれる強烈な臭いを持つガスを生成します。このメチルメルカプタンが口腔内に溜まることで、口臭が発生します。また、炎症によって歯茎の組織が壊れ、傷口からも臭いが発せられることがあります。

膿の塊ができる

歯周病は、歯垢や歯石といった歯に付着した細菌や食べかすが歯と歯茎の境目にたまり、感染や炎症を引き起こす病気です。歯周病菌が歯茎の周囲に感染することで、免疫反応が起こります。この免疫反応により、体が細菌と戦おうとして炎症を引き起こします。

炎症によって、歯茎の組織が傷つき、免疫細胞が集まってきます。これにより膿が形成され、歯周組織に溜まります。膿の塊は歯周ポケットと呼ばれる溝の中に形成されることがあります。歯周ポケットは歯垢や歯石がたまりやすい場所であり、ここに膿が溜まることで炎症が悪化し、歯茎が腫れ上がります。

歯周病の進行が続くと、膿の塊がさらに増えて歯周ポケットが深くなります。根尖性歯周炎として知られる状態では、歯の根の先にも膿の塊ができることがあります。

歯がグラグラ揺れる

歯周病の進行により、歯周組織が破壊され、歯茎から離れてしまいます。その結果、歯と骨の接合が弱くなり、歯がグラグラと揺れるようになります。

口臭の対策

正しい歯磨きとフロスの使用

歯垢や食べかすをしっかりと取り除くために、朝晩の歯磨きをしっかり行いましょう。歯間の清掃も忘れずにフロスを使用すると効果的です。

歯ブラシや舌ブラシの交換

歯ブラシや舌ブラシは定期的に交換しましょう。使い古したブラシは効果が低くなるばかりか、細菌の繁殖にもつながります

舌の清掃

口臭の原因の一つは舌に付着した細菌や食べかすです。舌ブラシまたは舌クリーナーを使って舌をしっかりと清掃しましょう。

洗口剤の使用

洗口剤を使うと、口の中の細菌を減らすことができます。ただし、洗浄剤の過剰使用は逆効果となる場合もあるので適切に使用しましょう。

正しい食事と水分補給

食事の後に水を飲むことで口の中を洗浄し、細菌の繁殖を抑えることができます。また、ニンニクやタバコなどの口臭の原因となる食べ物や習慣を控えることも効果的です。

歯科医院の定期検診

口臭の原因となる歯周病や虫歯などの口腔疾患を早期に発見・治療するために、定期的に歯科医院を受診し、クリーニングをしましょう。

相手のための口臭の対策

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口臭対策はマナー

これらの対策を組み合わせることで、口臭の改善に効果が期待できます。しかし、口臭が持続する場合は歯科医師に相談し、詳細な原因を特定して適切な治療を受けることが重要です。

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