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2025年06月08日

つい気になる…口臭の原因と、スッキリ対策のヒント

最近、こんなことありませんか?

マスクを外したあと、ふと「あれ…?自分の息、ちょっとにおうかも…」って気になったり。
エレベーターや打ち合わせの席で、隣の人が少し距離をとったように感じて、なんだかモヤモヤしたり。

ある患者さんが、診療のあとにぽつりとこんな話をしてくれました。
「朝起きたとき、口の中がネバネバして…マスクを外すと、なんか自分でもイヤなんです」
「でも、誰かに相談するのって、ちょっと恥ずかしくて」

…実は、こういうお悩み、すごくよくあります。

口臭って、とてもデリケートな問題ですよね。
でも放っておくと、原因が歯周病や口の乾き(ドライマウス)など、見えないところで進んでいることもあるんです。

この記事では、「そもそも口臭って何なの?」「どんな原因があるの?」「どうやって対策すればいいの?」といった疑問を、わかりやすくお話ししていきます。

「ちゃんとケアしてるはずなのに、なんとなく不安…」
そんな方にこそ、読んでほしい内容です。
一緒に、モヤモヤをスッキリさせていきましょう!

そもそも「口臭」って何?いくつか種類があるって知ってました?

和光市 歯医者 和光市デンタルオフィス 口臭 
口臭の種類

「口臭が気になる」とひとことで言っても、実はその“におい”にはいくつか種類があるんです。
たとえば…

生理的口臭

まずは、一番よくある“誰にでもある口臭”。
朝起きたとき、お腹がすいているとき、緊張したときなどに口が乾いて、少しにおいが強くなるあれです。
これは「唾液が少なくなる」ことで起こるもので、体の生理的な反応なので基本的には心配いりません。

でも、これが「毎日朝すごく強い」「日中もずっと続いてる」となると、次のような原因が隠れていることもあります。

病的口臭

これは、むし歯や歯周病、舌苔(舌の汚れ)、ドライマウスなど、お口の中にトラブルがある場合の口臭。
特に歯周病が原因の場合、独特の“におい”が出ることが多く、患者さんご本人よりも周囲の人のほうが気づいていることも…。

さらに、糖尿病・胃腸の不調・副鼻腔炎など、体の病気が原因になっていることもあります。

飲食・嗜好品による口臭

にんにくやネギ、アルコール、コーヒー、喫煙なども、においのもとになりますよね。
これは誰にでも起こる一時的なものですが、慢性的な口臭と合わさると、さらに強く感じられることも。

心因性口臭

ちょっと意外かもしれませんが、実際にはにおっていないのに「自分の口が臭っている気がする」と強く感じてしまうケースもあります。
緊張やストレス、不安が引き金になって、過剰に気になってしまうことがあるんです。

【大事なのは、「どのタイプなのか」を見極めること】

自分ではなかなか気づけないけど、「なんとなく気になる」「家族に言われたことがある」という方は、何かしらの原因があるかもしれません。

口臭って、ただの“におい”の話じゃないんです。
背景には、お口や体の健康のサインが隠れていることがあるからこそ、軽く見ないでほしいなと思います。

次のパートでは、口臭の具体的な原因について、さらに深掘りしていきますね!

なんでにおうの?よくある口臭の原因5つ

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口臭の原因 

口臭が気になるとき、どんな原因が考えられると思いますか?
「ちゃんと歯を磨いてるのに…」「毎日マウスウォッシュ使ってるのに…」という方でも、意外なところに原因が潜んでいることがあるんです。

今日は、実際に多い“口臭の元”を5つ、わかりやすくご紹介します。

歯周病やむし歯

これはもう、定番中の定番です。
とくに歯周病は、歯と歯ぐきのすき間(歯周ポケット)の中に細菌がたまって、悪臭のガスを出すのが原因。
独特の“くさ〜いにおい”が出ることもあって、患者さんより周りの人が気づくケースも多いです。

しかも歯周病は、進行しても痛みが出にくいので、気づかず放置されがち…。
「最近ちょっとにおうかも?」と思ったら、まずはお口の状態をチェックしてみるのがおすすめです。

舌の汚れ(舌苔)

鏡でベーッと舌を出してみてください。
白っぽいものがべったりついていたら、それは“舌苔(ぜったい)”という汚れです。

食べかすや細菌がたまってできるこの舌苔、実はけっこう強いにおいを発するんです…。
毎日の歯みがきでは舌まではケアしてない、という方も多いのですが、ここ、盲点なんですよね。

専用の舌ブラシでやさしくケアするだけでも、かなり違いますよ!

口が乾いている(ドライマウス)

唾液には「口の中を洗い流す」「細菌の増殖を抑える」というすごい働きがあります。
でも、その唾液が少なくなってしまうと、口の中が乾いて、においのもとがどんどんたまりやすくなってしまうんです。

これは「加齢」だけじゃなくて、ストレスや薬の副作用、口呼吸のクセなど、若い方でも起こります。

「朝起きたら口の中がカラカラ」「常にネバついている感じがする」という方は、ドライマウスの可能性も考えてみてくださいね。

食べ物・生活習慣の影響

にんにくやニラなどの強い食材を食べたあとや、お酒を飲んだあとなどに感じるにおいは、一時的なもの。
でも、毎日コーヒーを何杯も飲んでいたり、喫煙習慣があったりすると、においが残りやすくなります。

こうした“生活習慣ベースのにおい”は、少しずつ蓄積されて気づきにくくなるのも特徴です。

胃腸や体の病気が原因のことも

意外に思われるかもしれませんが、口臭が「お口の問題じゃないケース」もあります。
たとえば、糖尿病・胃腸の不調・副鼻腔炎(慢性的な鼻の病気)など…。

こうした“全身の病気に関連する口臭”は、においの質がちょっと違ったり、持続的だったりするので、違和感が続く場合は医療機関に相談を。

【においの元を知ることが、対策の第一歩!】

「自分の口臭は何が原因なんだろう?」と、ちゃんと知ることが一番の近道。
自己判断だけであれこれ対策するより、まずは正しく原因を知ることで、ムダなくスッキリできるんです。

次のパートでは、「じゃあどうやって防ぐの?」「毎日どんなケアをすればいいの?」というポイントをお伝えしていきますね!

あなたは大丈夫?口臭セルフチェック

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口臭check 

「自分の口って、におってるのかな…?」
ふと気になっても、なかなか他人には聞けないですよね。
しかも、口臭って“自分では気づきにくい”というのがやっかいなところ。

というわけで、今回は家でできるカンタンなセルフチェックをご紹介します。
「なんか気になるな…」という方、まずは試してみてくださいね。

コップのフタでチェック

透明なコップのフタやスプーンを使って、舌を軽くこすってみましょう。
10秒ほど置いて、においをかいでみると…そのにおい、あなたの口臭に近いかも。

「おお…」となった方、少なくありません(笑)
もちろん一時的なものもありますが、続くようなら対策を考えるサインです。

朝起きたときの口の状態は?

朝、目が覚めたときに「なんか口の中がネバネバする」「乾いてる感じがする」ということはありませんか?

これ、口臭の原因になる“口の乾燥”や“細菌の増殖”が進んでいる可能性があります。
寝ているあいだって、意外とお口の中は忙しくなってるんです。

「におってるかも」と思う瞬間がある

たとえば、マスクをしたとき、自分の息のにおいに「ん?ちょっと気になるかも」と思ったことはありませんか?

これ、けっこうなヒントなんです。
日中の食事後や、緊張したとき、人と話す前などに気になる方は、お口の状態が乱れているサインかも。

身近な人に「口、におう?」と聞けないあなたへ

正直に言って、聞けないですよね(笑)
だからこそ、自分で気づけるサインをちゃんと拾ってあげることが大切です。

でも、「ちょっとでも気になったら歯医者さんで聞いてみる」のが、いちばん早くて確実な方法だったりもします。

次回は口臭の対策や予防について詳しく解説します!