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2026年10月25日

唾液検査SMTで何がわかる?虫歯・歯周病予防に役立つお口の健康チェックpart1

歯磨きを頑張っているのに虫歯ができるのはなぜ?

和光市 歯医者 和光市デンタルオフィス 唾液検査
歯磨くしてても虫歯ができる

定期検診で患者さんのお口を見ていると、歯磨きはしっかりできているのに、新しく虫歯が見つかることがあります。

患者さん自身も毎日歯磨きを頑張っているので、虫歯ができたと聞くと、磨き方が悪かったのかなと気にされる方もいらっしゃいます。

ですが、虫歯の原因は歯磨きだけではありません。

例えば、甘いものを食べる回数が多かったり、飲み物を少しずつ時間をかけて飲む習慣があったり。こうした普段の生活も虫歯のなりやすさに関係しています。

そして、もう一つ知っておいてほしいのが唾液の働きです。

唾液には、ご飯を食べた時などによって酸性に傾いたお口の中を中和したり、歯から溶け出したミネラルを補ったりする働きがあります。この働きには個人差があるため、同じように歯磨きをしていても、お口の状態がまったく同じになるわけではありません。

当医院では、こうした普段の診察だけでは見えにくいお口の状態を調べる方法として、唾液検査SMTを導入しています。

SMTでは、虫歯菌の状態や唾液の酸性度、歯茎の炎症に関係する項目などを数値で確認できます。

当院では定期検診と一緒に検査を受けることができ、通常3,300円(税込)のところ、初回は1,650円(税込)で実施しています。

今回は、唾液検査SMTで何がわかるのか、検査結果を毎日の虫歯・歯周病予防にどう役立てられるのかを、歯科衛生士の立場からお伝えしていきます。

唾液検査SMTとは?お口の健康状態を数値でチェック

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唾液検査とは

歯科医院の検査というと、虫歯がないか確認したり、歯茎の状態を調べたりするものを思い浮かべる方が多いと思います。

実際に定期検診でも、歯と歯茎の状態を確認しながら、磨き残しが多い場所や歯石がついている部分などをチェックしています。

ただ、見た目には問題がなさそうでも、それだけではわからないことがあります。その一つが、お口の中の唾液の状態です。

唾液を普段気にすることはないかもしれませんが、食べかすを洗い流したり、細菌が増えすぎないように働いたりと、お口の健康を守るうえで大切です。

また、食事をするとお口の中は酸性に傾きやすくなりますが、唾液にはその酸を中和する働きもあります。

こうした唾液の性質やお口の状態を調べるのが、唾液検査SMTです。

SMTはSalivary Multi Testの略で、専用の洗口液でお口をすすぎ、採取した液を機器で測定する検査です。虫歯菌の状態や唾液の酸性度、歯茎の炎症に関係する項目など、全部で6つの項目を調べることができます。

測定自体は約5分と短く、結果はグラフなどで確認できるため、自分のお口の状態を視覚的に把握しやすいのも特徴です。

ただし、数値が良ければ虫歯にならないというわけではありませんし、検査だけで虫歯や歯周病を診断できるものでもありません。

私たち歯科衛生士も、普段の歯磨きの状態や食生活、これまでの虫歯の経験などを確認しながら、お口の健康を考えています。

そこに唾液検査の結果が加わることで、今まで気づかなかったお口の特徴が見えてくることもあります。

歯を見て、歯茎を調べて、さらに唾液の状態も知る。SMTは、いつもの定期検診にもう一つ違った視点を加えてくれる検査です。

唾液検査SMTでわかる6つの項目とは?

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6つの検査項目 

唾液検査SMTでは、歯の健康に関係する3項目、歯茎の健康に関係する2項目、お口の清潔度に関係する1項目の、全部で6つを調べます。

検査結果はグラフで表示されますが、数値が高いから悪い、低いから安心と、すべてを同じように判断するわけではありません。それぞれ何を調べているのか、順番に説明していきます。

① 虫歯菌

虫歯の原因となる細菌の状態を調べる項目です。

お口の中にはもともと多くの細菌がいて、その中には糖分を利用して酸を作る菌もいます。この酸によって歯の表面からカルシウムなどのミネラルが溶け出し、虫歯につながっていきます。

菌の働きを調べますが、菌の種類や数をすべて詳しく調べる検査ではありません。

② 酸性度

唾液がどのくらい酸性に傾いているかを調べます。

歯は酸に弱く、酸性の状態が長く続くと、歯の表面が溶けやすくなります。甘い飲み物を少しずつ飲んだり、間食の回数が多かったりする習慣も関係してきます。

ただし、この数値だけで普段のお口の中がどのくらい酸性なのか、すべてわかるわけではありません。

③ 緩衝能

少し聞き慣れない言葉ですが、酸性に傾いたお口の中を中和する、唾液の働きを調べる項目です。

食事のたびにお口の中は酸性に傾きますが、唾液には元の状態に戻そうとする働きがあります。

この働きが弱い場合は、酸の影響を受けやすくなる可能性があるため、虫歯予防を考えるうえでも確認しておきたい項目です。

④ 白血球

歯茎に炎症が起きると、体を守るために白血球が集まってきます。

SMTでは、洗口液に含まれる白血球に関係する成分を調べ、歯茎の炎症を考える際の参考にします。

ただ、白血球の数値が高いからといって、必ず歯周病というわけではありません。歯茎の出血と腫れ、歯周ポケットの深さも一緒に調べる必要があります。

⑤ タンパク質

唾液にはもともとさまざまなタンパク質が含まれていますが、歯茎に炎症があると、血液や歯茎から出る液の影響で増えることがあります。

⑥ アンモニア

お口の中の細菌の活動などによって生じるアンモニアを調べます。

アンモニアは、お口の清潔度を考えるための指標の一つです。ただし、数値だけで口臭の強さや原因まで判断できるわけではありません。

このようにSMTでは、普段の歯科検診とは少し違った角度から、お口の状態を確認できます。

検査結果をみただけで虫歯や歯周病を判断しないようにします。実際のお口の状態や生活習慣も合わせて確認しながら、これからの予防に役立てていきます。

歯磨きだけではわからない?虫歯・歯周病と唾液の関係

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虫歯と歯周病と唾液

定期検診で患者さんのお口を見ていると、磨き残しはそれほど多くないのに、虫歯ができやすい方がいます。反対に、歯磨きが少し苦手でも、虫歯があまりできていない方もいます。

もちろん、歯磨きが必要ないという話ではありません。ただ、虫歯のなりやすさには、歯磨き以外のことも関係しているんです。

例えば、仕事中に甘いカフェラテを少しずつ飲んでいる方。本人としては、お菓子を食べているわけではないので、虫歯の原因になるとは思っていないこともあります。

でも、糖分を含む飲み物がお口に入るたびに、虫歯の原因菌は酸を作ります。歯の表面はその酸によって少しずつミネラルが溶け出す状態になります。

ここで働いてくれるのが唾液です。

唾液には酸を中和する働きがあり、溶け出したミネラルを歯に戻す再石灰化にも関わっています。ただ、飲食の回数が多いと、唾液が酸を中和している途中でまた糖分が入ってくるため、歯が酸にさらされる時間が長くなってしまいます。

また、唾液の量が少ない方も注意が必要です。唾液には細菌や食べかすを洗い流す働きがあるため、お口が乾きやすい状態では虫歯のリスクが高くなることがあります。

歯周病についても、唾液は無関係ではありません。

唾液には細菌の増殖を抑える成分が含まれていて、お口の中の環境を保つ役割があります。ただし、歯周病の主な原因は歯の周囲にたまる細菌のかたまり、つまりプラークです。唾液の状態が良ければ歯周病にならない、というものではありません。

私たち歯科衛生士は、歯磨きの状態だけでなく、普段どんな飲み物を飲んでいるか、間食はどのくらいするか、お口の乾きを感じることはないか、といったことも確認しています。

患者さんによっては、歯ブラシの当て方を変えるよりも、まず飲み物の習慣を見直したほうがよい場合もあります。

唾液検査SMTは、そうした生活習慣とお口の状態を一緒に考えるための参考になります。虫歯ができたから歯磨きが足りなかった、と決めつけず、ほかに原因がないかを探ることも大切にしています。

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