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CASE・BLOG

2021年10月14日

プラスチックから考える「医療の在り方」

今回はこのレントゲン写真をご覧ください。

どうやら

赤丸のところに不自然なところがあります。

これは一体なんでしょうか?

基本的なレントゲンの読影(画像から病気を見つけることを言います)知識としては

白いもの:歯や骨組織、詰め物

黒いもの:空気、空洞、虫歯、神経

にはなるのですが、

ここには

不自然に白いものが入っていて

その下に一層黒い透過像が確認できますね。

そして歯のど真ん中には神経と思われる透過像が確認できます。

 

この白いもの、実は「プラスチック」です。

そして一層黒いものは「虫歯」です。

 

なんでこんなことになってしまったといいますと、

プラスチックが経年劣化したことで

隙間から虫歯の原因菌が再度侵入し、

また虫歯ができてしまったからなんですね。

これを「2次カリエス」と言います。

 

基本的に2次カリエスは神経にかなり近い付近までできてしまうことが多く、

この患者さんは虫歯の進行が神経まですでに到達しており、

痛みもかなり強く、神経が酷く炎症を起こしていましたから

残念ですが

炎症を起こした神経を除去し、内部を消毒する治療に踏み切るしかありませんでした。

 

私は患者さんに

「どういった経緯で前の歯科医院でこんな深いところにプラスチックを入れることになったんですか?」

とお聞きしたら

「いえ、そんな深い虫歯があったことも当時説明がなかったですし、詰め物の種類も聞かれずそのまま気づいたら詰められていました。それってプラスチックだったんですね。」

と返答がありました。

 

“深い虫歯を治療した際に通常のプラスチックを選択するのはあまりお勧めはできません。

出来るだけ劣化が少ない

強化プラスチックやセラミック素材を選んでおき

出来るだけ間食を控えるなどの食生活の改善に努めることで

2次カリエスは予防ができます。”

 

前の歯科医院でそのような説明があれば

この患者さんはこんな辛い体験をしなくても済んだかもしれないと思うと

非常に残念な気持ちになってしまいました。

 

 

患者さんの歯は歯科医師のものではありません。

患者さん自身の歯のことは、患者さんが決めるべきものです。

私たち歯科医師は

その決定が出来るだけ将来困らない選択となるよう助言する立場でしかありません。

その選択の機会すら患者さんに与えないというのは

やはり「医療の在り方」として正しくないと思うのです。

 

そのため、

当院は

例えば“未成年の患者さん”であっても

出来るだけ保護者の方にも同席いただいて

そういったシチュエーションではちゃんと説明をし、

保険範囲内でも自費範囲内でも自由に選んでもらい、

どちらでも誠意を持って対応しております。

学生だからとか、

身なりや言動だけで、

対応を変えることも致しません。

当院の診療ポリシーに関して

正しくご理解いただければ幸いでございます。

 

当院は生涯コストが抑えられるような

必要十分な治療計画をご提案することを大事にしています。

 

出来るだけこういった患者さんが少なくなっていくように

今後も診療に励んで行こうと思っております。

 

本日もここまで読んでくださりありがとうございました。

 

和光市デンタルオフィス院長 古川