虫歯でも削らないことはありますか?
はい。虫歯(う蝕)は、進行が速い茶褐色の急性う蝕と、進行が遅く黒色の慢性う蝕と2つに分けられます。後者の場合は、う蝕の原因となる細菌の活動はほとんど停止していることが多いので、審美的に問題がない箇所であれば削らないで経過観察をすることがあります。また、エナメル質表面の白濁も初期脱灰であり、いわゆる初期虫歯という状態なので、その状態であってもまだ削りません。しかしながら、実際に歯の表面に穴(実質欠損)が認められた場合は、経過観察をやめ治療を開始することが多いです。